本来、俺は早漏ではないし、かと言って遅漏でもない。
締りが良いと評判のマドカが相手でも、挿入〜射精までは細かくコントロール出来ていたと思うし、
マドカが十分に満足したであろうタイミングを見計らってフィニッシュしてきた自負もある。

そんな俺が、しかも、この日はもう数え切れない程に何度も射精していたはずの俺が、
1分もたずに呆気なくイッてしまったのは、自分としてもちょっと計算外。

申し訳ないやら恥ずかしいやらで、俺は思わず「ごめん」って謝罪の言葉を口にしてた。

「えー。なんで謝るのぉー。可愛くってイイじゃん。愛しいよw」「・・・。」

早漏な俺を「カワイイ」と評し、ニコニコと微笑むマドカ。
俺にとっちゃ慰めの言葉にもならなかったが、マドカも決して慰めているわけではないのだと、後に気付いた。

マドカが口にしたのは、偽りなき本音なのだ。
実は、その言葉通りに「男がすぐさまイっちゃう姿」は、マドカにとって「可愛いくて愛しい姿」なのである。