おじさんはそのまま去っていった。
痛みが引くはずも無く、そのまま10分ほどしゃがみこんでいると、
さっきのおじさんの車が…

「家近いから、少しでも楽になればよいと思って取ってきたよ。」

とバファリンを2つ手渡してくれた。
こんなに良いおじさんなのに疑ったりしてしまったことが恥ずかしくて
禄にお礼もいえないまま、おじさんは帰っていった。

いくら自意識過剰な若い頃の話とはいえ今も思い出すたび
心に痛い思い出です。