「あはは…ごめん莉…ぁ…」
自分より身長のある首元に回す腕
それはまるでキスをねだるかの様な格好
それに気がついてしまった彩花の顔が一気に紅潮する
目が合って、そしてしばらくの沈黙
莉奈が首を傾げて優しく微笑む
どちらからともなく近づく唇
初めての時よりも長いキス
唇が離れて、また目が合う
心地よい沈黙を破ったのは莉奈だった
「彩ちゃん、ボタン…」
はっと我に返り不器用ながらも指を動かす
「…指、止めないでね?」
次は莉奈からのキス
一瞬彩花の指が止まるが、すぐに動き出し不器用ながらも必死にボタンを外す。
ボタンが外れたのがわかった莉奈は唇を離すと網目を抜ける魚のようにするっとブラウスから抜け出した