その日はまだ終電があったので、嫁と電車に乗って帰った。
駅まで歩いていく時も電車の中でも嫁は始終ニコニコしてて、俺にベッタリくっついてた。

「久しぶりのFさん家どうだった?」
電車で横に並んだ嫁に話しかける。
「んー、やっぱお洒落だし片付いてるよねー。
私も掃除頑張らなきゃ。」
「また行きたい?」
「うん、そういう約束したよね。」
「今回は変な夢は見なかったしね」
「もう…いじわる!……でもね…」
嫁が俺の耳元で囁いた。
「Aくんを興奮させることは…しちゃったよ。」
心臓が跳ね上がった。