突然、嫁が
「んっ……んっ、いやあっ!!!!」
と悲鳴を上げた。
「ヒドいっ、やっとキスできたの………にっ……いっあああぁぁぁぁっ!」
コトン、と音がしてまた携帯がどこかに置かれたのか、嫁の声が遠くなる。
「ぅあぁぁあっ!………スゴっ……これ大きっ…………ああんっ、ああんっ!ああああっ!!!やだそこっ、押しちゃっ………ダメッ!ダメェェェェッ!!」
「ほら、もうイクんやろ?黙ってイッたらアカンでぇっ!」
「あああああっ!もうっ!!もうダメェッ!!逝きますっ、逝きまっ…………!!!もうだめ………もぅ……逝っちゃ………逝っ……………逝くぅぅぁぁああぁぁぁっ!!!」
ギシギシギシギシっとソファの足が軋むような音が聞こえ、また静かになった。
再びゴトッと携帯を雑に取り上げる音が聞こえ、なんの前触れも無く、切れた。