何年も学年主任を務める、超ベテランのおばあちゃん先生で、
普段は温厚だけど、それだけに本当に怒ったときは怖い。そんな先生だった。
だから、何度注意をしても同じ失敗をするとか、
あまりにも軽率で危険な事をした子なんかに限ったのだけど
その先生が、悪い生徒に課す「おしおき」が独特で、
それは、下着まで脱いで「下半身丸出しで教室の掃除をする」というものだった。
先生は『私が子供の頃はお尻を出して棒で叩かれた。ムチ打ちの刑だった』と、
事あるごとに言っていて、とはいえ体罰はマズいと先生なりに考えた結果
「教室」で「掃除の時間」に「下を脱がすだけ」という形に落ち着いたらしい。
2,3ヶ月に一人か二人居るか居ないかぐらいの頻度だったと思うけど
教室の中だけとはいえ、もちろん男女の別なく脱がされるのだから
女子にとっては尻叩きと同じか、それ以上にツラいおしおきだったと思う。
こういうご時世なので、続けていれば色々と問題になっていたに違いないが、
自分が卒業した翌年には円満に退職されたという話を聞いた。