令和のお伽話のような実話
男A、女B、そして学生の頃からずっとBに片想いしていた俺の三人の話。
AとBは大学入学以来ずっと付き合ってて、卒業したら結婚すると皆思っていた。俺以外は。
でもAの結婚相手は既に決まっていて(これも俺だけが知っていた)、Bとは泣く泣く25の時別れた。
その後Aは結婚、一縷の望みにかけていたBの落ち込みようは酷く、自シしそうなほど。
でも、それはAも同じで、やるせない気持ちを溜め込んで、それこそ自シしそう。
二人を知っている俺はBにプロポーズ。落ち込む君を見ていられない、Aと続く事で君の笑顔が見れるなら、喜んで盾になりたい、と。
二人ともあり得ないと頑なに拒んでいたが、Aが折れたことで何とか結婚に漕ぎつけた。
勿論、この作戦はBが俺に対してそこそこの(恋愛対象という意味ではなく)好意を持っている事が大前提だが、前述の通り、打算で学生時代はずっと良い相談役でいたのでクリア。