ここで一番印象的だったのは、着替えでも裸でも、学生時代から付き合っていた彼氏とのいろいろでもなかった
いつもは部屋の電気を真っ暗にして寝る彼女が、ある夜、彼氏が泊まるときと同じように部屋の灯りを常夜灯にした
姿はまったく見えないけれど、音だけは聴けた
寝返りを打つような音、深呼吸をするような息づかい
しばらくして「あ!一人でしてるんじゃないか?」と気付いた時には、たぶんつばを飲み込んでいたと思う

静かな部屋からシーツを擦るような音と吐息
眠れずに体の向きを変えているだけかも?と思った頃に「ん」「あっ」というかすかな声
と思ったらいきなり「あああっ!」
そのあとも、シーツの音は聞こえたけど、すぐに寝息が聞こえてきた
声を出したのはイク時だけか…自分でするんだ…なんかあっさり終わるんだなぁ…
やがて「これは自分しか知らない秘密だ」と気づいて、異常に興奮した
でも、聞けたのは数回だけだった
遠い記憶だけど、鮮明だ