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 種付けの仕事をするようになってからも、あにぃと俺は変わらなかった。
 あにぃのbtkはどんどん敏感になり、今では衣の上から触れただけで身体が反応するようになった。反応したときは衣の上からでもbtkがはっきりその存在を主張してしまう。
 「あにぃ、こんなの危ないよ。乳牛のところに行く時だけでも、胸にさらしを巻いて行ってくれよ」と俺は言う。
 「btkに触る乳牛などいない。だいいち暑苦しい。この暑さじゃ汗疹になってしまう」
とあにぃは嫌がる。

 あにぃと俺は、お互いを玩具にし合いながら小屋の床を転げ回る。あにぃを鳴かせるとき、俺はしてはいけないことをしているような気がすることがある。なぜだろう?あにぃは英雄なのに、弱く繊細なところを俺が引き出してしまうからなのだろうか?そして、してはいけないことをしていると思うと、逆にどんどん興奮し、俺に魔物がやってくる。
 「それは背徳感というんだ」とあにぃは言う。「俺もお前を鳴かせるとき、同じようにしてはいけないことをしている気持ちになる。こんな無垢な少年に俺はこんなことをして、と思う。逆に俺がお前に鳴かされているときは、こんな可愛い手にこんなことまでさせて、と思うんだ」
とあにぃは言う。
 「背徳感という言葉は、同僚の馬乗りが使ってた言葉なんだ。やつは乳牛を背後からやっつける時に、背徳感で興奮すると言う。俺たちと同じ腹から生まれてきたのに、食って寝て、子を産んで、若い内に死んでしまう。そんな動物が俺に四つ足で穴を差し出していると思うと、してはいけない事をしてるって気がすると言っていた」
 「あにぃも背徳感で乳牛に興奮するのか?」と俺は聞く。 
 「頭ではやつの言う事を理解するが、やつが感じたような直接なものとは遠い。
背徳と感じるには・・俺は乳牛に対する共感がもともと薄いのかも知れない。むしろ、やつはこれに背徳感を感じてたんだなと思うと勃つんだ」
 俺はあにぃに頼んで、あにぃが乳牛をやっつけている絵を描いてもらった。俺も想像でいろいろ描いてみた。描いているうちにぽが立ってきた。
「背徳感かどうかはわからないけど、俺は、これは結構興奮する」
というと、あにぃは、「お前は元気な種馬になりそうだな」と言って笑う。