>>136
 仰向けに寝そべったTonyの黒い身体の上に、俯せにさせたMr.Xの真っ白な身体をぴったり乗せる。
 BOSSはMr.Xの背中側に乗ってきっちり身体をガードし、BOSSが少しだけ身体を浮かせた部分を俺が素早くボディシャンプーをかけごしごしこすっていく。
 Mr.Xは上を白の男、下を黒の男に、サンドイッチの具のようにぴったり挟まれた状態でぐったりしている。
 俺がごしごし洗うたびに、BOSSとTonyの身体が小さく動くので、Mr.Xは身体の表と裏とを同時に擦られて感じてしまうらしい。気絶しているのにもかかわらず、小さな声がときおり漏れる。

 全身を洗い終えると、次は湯船に入れてボディシャンプーを洗い流す作業にかかる。亡者たちは水が嫌いらしく、水中には入れないので、これはそんなに神経を使う作業では無い。
 亡者は耳なし芳一の亡者と同じ平家かな、平家は海で全滅したんだからな、と俺は思う。

 多忙なBOSSが所用で抜けるので、Tonyと俺とで湯船に入れることになった。BOSSが居なくなると急にくだけたTonyが俺にウィンクをして
 「次の作業はなかなか楽しいぞ」というような事を言う。「俺はEDではあるが性欲はあるので、この人を自由にいじれる次の作業をいつも楽しんでいる」と言う。
 顔だけは水から出てしまうので、Mr.Xの顔に経文絵をペイントしてマスクを付け、湯船に入る。