俺もたくさん鳴くが、あにぃも鳴き、嘶き、声が混じり合う。鳴き声と唸り声と吐息。
急に、何かが来た、という感覚に襲われ、俺はあにぃのぽから口を離してのけぞる。
「きゅ〜〜ん、きゅ〜〜ん、きゅ〜〜ん」
気が遠くなるほどすごく気持ちよくなって激しくぴくぴくひくひく痙攣した。気持ちよさが腰全体に広がってゆく。俺はしばらくひくひくし続ける。
「あぁーー、かわいいぞ・・かわいいぞ・・あーーー、あーーー」
と、あにぃは叫び、すぐに「どけ」と言って俺を強く押し、俺の身体をあにぃのぽから引き離す。
身体をくねらせ、あにぃのぽから白いのが勢いよく飛び散る。
あにぃの薄く開いた目が一瞬虚空を彷徨い、すぐに軽く瞼を閉じた。一瞬こわばった頬もすぐに脱力し、唇が少しだけ開いて、ちいさく微笑むように緩んだ。
今のあにぃは俺のことを思ってはいない、あにぃの心は誰も知らない世界に1人で連れて行かれたと思った。
俺が今まで見たもののうちで一番神々しく美しい瞬間を見た、と俺は思った。
さっき熱に浮かされて、あにぃのことをキモいと罵ったことを、俺は少し後悔した。