2人は同じベッドの上で寝転がっていた。ただそれだけだった。
ベッドは本来一人用ではあったが2人が寝れなくはない広さのものだ。
ただ、2人の距離はその分かなり近くなる。
美兎はベッドの上ですぐ近くに楓がいるという状況からなのかイタズラに彼女の身体をくすぐった。
「ひゃっ!ちょっ、何すんの?!」
「楓ちゃんここ弱いよねホントw」
仕返しにと楓も美兎の身体に手を伸ばす。
「ふふっ!みとちゃんやってここ触られるの弱いやんっ」
「デュハッ、あっちょっとそこはっ」
お互いにくすぐったいのが可笑しくて笑いながらそれでもお互いにこちょこちょと手を動かし続けるじゃれ合っていた。
ただ、しばらくそれが続くと妙な雰囲気になり始めた。
「ぁ…」
「…っ」
笑い合っていたはずの2人はだんだん顔を紅くしながら色っぽい声を漏らすようになってきた。
くすぐっていたお互いの手が、指が段々いやらしい手付きをするようになる。
ただでさえ近かった距離はよりどんどん近くなっていく。
本来一人用として設計された物ではあるがベッドの上に好き合っている2人、そして周りに誰もいないという状況がくすぐり合うだけのじゃれ付きをこのようなシチュエーションにしたのだろうか。
「はっ…みとちゃん…んっ」
「んっ…むちゅ…」
遂には唇が重なり合う。
何度かついばむようなキスをしてよりお互いの気持ちを高め、そしてディープなキスをする。
「ぁっ…はぁっ…んむっ」
「かえれひゃ…もっとぉ…」
この長く深い口づけの最中身体を抱き締めながらも2人は背中や脇腹などを撫で回す。
ここまで来たらもう最後までやり遂げなければ満足できないだろう。
「かえっ…ひゃん…」
「ぷはっ…はぁ…うん…」
一旦唇と身体を離し、それぞれの服を脱がす。
身に着けていた布を全部取っ払って再度密着する。
既に荒かった呼吸がより荒くなる。
「楓ちゃんっ…ここ、ちょうだい…?」
「うん…私のも、触って?」
お互いの秘部に手を伸ばし今度はそこをくすぐる。
すでに濡れているそこはぴちゃぴちゃ、くちゅっというような卑猥な音を出す。
空いた片方の手で相手の身体を触り続け、唇も重ねる。
もう2人は数分前までくすぐり合って笑い合っていたことなど忘れていた。
「んあっ…みとひゃん…!」
「はぁっんっ、かえれひゃんっ…かえれひゃん!」
お互いの弱い所をダメ押しと言わんばかりによりはげしく刺激する。
「あっあっらめっ!もうイッ…!!」
「わたっ…ひもっ!イクッ…!!」
2人の身体が一瞬強張り絶頂を迎える 。
肩で息をしながら2人は抱きしめ合いもう一度軽くキスをする。
そして呼吸を整えた後、ある程度冷静になった頭の中でこれからこの子とはくすぐったりくすぐられる度に今のようなことになるのかななんて楓と美兎は思いながら再度口づけを交わし二回戦目に突入するのだった。