「私と一緒にライブしたいなら、みとちゃんはもっと体力つけんとな?」
そう言って不敵な笑みを浮かべた楓ちゃんに、突然のことで固まったわたくしはなすすべなく押し倒される。
「まずは肺活量から鍛えような」
短い舌でちろりと舌舐めずりした楓ちゃんは、わたくしの頭を両手で押さえて逃げ場をなくしてから、こわれ物に触るみたいに優しく唇を塞いでくる。
主導権を握られたわたくしは、せめてもの抵抗に口を頑なに閉じてみる。二度、三度、楓ちゃんの舌が口を開かせようと動く。もむもむと唇を動かして防御。
楓ちゃんは少し口を離して、ぴったりと唇を重ね合わせてきた。ぷにゅっとした感触が気持ちよくて少し力が抜ける。
その隙を見逃さずに、楓ちゃんはわたくしの口の中に侵略してきた。
舌が短いのに、奥へ奥へ攻め込もうとする楓ちゃん。
楓ちゃんのお口は性的コンテンツだ。歯磨きは勿論、リップ音は言わずもがな、クチャ音だってアウト。
楓ちゃんの舌に絡め取られたわたくしの舌はそのまま楓ちゃんの性的なお口に連れ拐われた。吸われ、甘噛みされ、唾液を塗り込まれ、楓ちゃんのおもちゃにされる。
気持ちいいのと息苦しいので涙が出てきた。少しでも身動ぎしたら、楓ちゃんの体まで押さえ付けてくる。
わたくしはただキスされているだけd



「何書いとん」
「ちょちょちょちょ楓ちゃん楓ちゃん!何勝手に見てるんですか!」