『凛先輩、ちょっといいですか?』
楓さんから突然DMが届いた。
今月のjk組での相談か何かだろうかと思いながら返事をする。
「どうしたんですか、楓さん」
『みとちゃんと初詣行きたいんですけどなんて誘ったらいいかなって…』
この女…美兎さんは楓さんに誘われれば間違いなく大喜びでついて行くだろうに何故変なとこで自信喪失するのか。
「普通に誘えばいいじゃないですか」
『それが出来たらこんな相談してません!!』
ほんとにこの人は!!
そんなやり取りをしてると今度は美兎さんからDMが来た。
『しずりん先輩、聞きたいことがあるんですけど…』
……嫌な予感しかしないけれど一応聞いてみる
「なんですか?」
『あの…楓ちゃんと初詣に行きたいんですけど、なんて誘ったらいいかわからなくて…』
ほんとにこの人たちはめんどくさいですね!!!
「普通に誘ってください、それでは私は配信があるので」
『待ってください!ちがうんです!もし予定とか入ってて断られたら辛いじゃないですか!』
楓さんなら美兎さんに誘われたら無理してでも予定空けそうですけどね。
言っても仕方がない、世話は焼けるけど可愛い後輩達のためだ。
「分かりました…JK組の時にそれとなく楓さんに年明けのこと聞きますからその時はちゃんと美兎さんから誘ってくださいよ」
『ありがとうございます!神さま仏さましずりん先輩!』

JK組当日、少しぎこちないが割と自然な流れで楓さんは切り出した。
『年越しイベントあるし、今年は東京で、暇かなって…』
『じゃ行きましょうよ、アレ』
『り、りん先輩は?』
なんで私に振るんですか!
ほら!美兎さんなんか複雑な顔になってますよ!3人で行けるのは楽しそうだけどそれはそれとして2人で行きたかったみたいな!
本当にこの2人は面倒ですね!
「私はぁ、あんまり行かないかな」
適当に話を逸らしながら可愛い後輩達のために今日も私は彼女たちをどうやって2人きりにさせようか悩むのであった。

こういうことですか?了解です