「ドーモ、デローンです」
「ドーモ、デローン=サン。イインチョです」
「デローンじゃない!」
「アイエッ!?」
ウカツ!デローンは自らそのライバーネームを名乗っているが、イインチョにライバーネームを呼ばれると不機嫌になるのだ!
一つに括った銀髪を逆立たせたデローンは周囲に高濃度のライバーオーラを纏う。嫉妬の炎に引火すればすぐさま焼き森のファンファーレが高らかに鳴り響くだろう。アブナイだ!
イインチョは意を決し、デローンの藤色の瞳を見つめた。
「カエデチャン……?」
「……ミトチャン」