※大正浪漫をイメージ、でろーんが軍人気質にしたかった影響で面影が無い、本番には至ってない 
サクッと作ったので設定あやふやだけど許しておくれ 

ある日、学校の帰り道に名前を呼ばれたのでその方向を見るとわたくしが手伝いをしている甘味処の常連の軍人さんだった。 
彼は樋口楓といい、長い銀髪に後ろ髪を束ねており整った顔立ちをしていたので巷でも顔がいいことで女性の間では有名であった。 
しかし、何故建物の間からわたくしを呼ぶのだろうか。 
とりあえず「ちょっとこっちに来てくれないか?」と言うので彼の方に行くと今度は「こっちに来てくれ」とどんどん人気の無い路地の裏の方に連れて行かれる。 
もしかしてわたくしこれからこの人に路地裏で何かされちゃっりする?なんて。 
「どうされました?」 
わたくしがそういった瞬間彼は私の唇に自分の唇を重ね合わせた。 
「ん!?んむっ…」 
他の女性に比べるとわたくしはそちらの知識にある程度詳しかったのですぐに自分が襲われていることを理解した。 
本当に何かされてしまってびっくりして思わず開けてしまった私の口の中に彼の舌が入り込んでくる。 
「むぅっ…んぁ…ん…」 
しかも相手は軍人なので体力差もあって簡単には逃げられないだろう。 
「ぷはっはぁ…こんなことして良いと思ってるんですか…!」 
「甘味処で見たときからずっとモノにしたいと思っていた…」 
「そっ…そうだとしてもこれじゃああんまりじゃないですか!」 
一瞬ドキッとしたが、いくらなんでもこんな路地裏で犯されるのは嫌だ。 
それが楓さんにってなると尚更だった。 
わたくしだって楓さんのことは嫌いじゃないし、むしろ好意的に思っていた。
だから、こんなことは駄目なのに。
「はなから受け入れられるとは思っていない。いくら変わり者で有名な美兎だとでもな。」 
「それどういう意味でってちょっ!…やっ…やめてくださっ…ヒャッ」 
楓さんの片手が私の身体を撫でるように触り出す。 
思っていたよりも優しく、それでいていやらしく触られてつい声を出してしまった。 
「んっ…んはっ…あっ…ん…」 
楓さんはわたくしを抱き寄せると片手はそのままわたくしの身体中を触りながらまたわたくしの唇を塞ぐ。 
襲われている立場だというのにその状況に興奮してしまう。 
相手が楓さんだということがその興奮をより強くする。 
しかし、しばらくするとある違和感を覚えた。 
わたくしの知識が正しければ男の人は興奮すると…。 
しかし距離がかなり近い中で楓さんのそれはまるでないように思える。 
それになんだろうか、この感じ…軍服の上からではあるが何かこう…筋肉ではない何かがある…胸の辺りに。 
だんだん頭が冷静になっていく。 
楓さんの身体だけでなく匂いや漏れる声や吐息等でわたくしはある考えに至った。 
「んっ…ぷはっ…」 
「はっ…はぁ…かえでさん…」 
唇が離れた所でわたくしは聞き出す。 
「もしかして楓さんって…女…なんですか?」 
楓さんは目を見開いて顔を一瞬強張らせた、ゆっくりため息をついてから口を開いた。 
「…気付いたか…」 
「…ええ…」 
「…こうするしかなかったんだ…でも…」 
「楓さん…」 
「こんなところに連れ込んだ軍人に襲われて、しかもそいつが女だったなんて嫌だろう…?」
「…」
「…興が冷めた」 
そう言いながら彼女はその場から立ち去ろうとした。 
「どこへ行く気ですか…?」 
「帰る。ここまでやっておいてあれだか…すまなかった…。誰かに言いたければ言いふらしても構わない。それ相応の罰は元より受けるつもりだった。」 
「待って…!」 
そのまま帰ろうとする楓さんを呼び止めた。 
わたくしは楓さんが女だったことはいやではなかった。 
むしろ何故か、女でよかったかもとさえ思えた。 
そしてわたくしはまだ彼女に触られた興奮が残っていたからか… 
「あなたさえよければ…その…これからわたくしの部屋に来ませんか…?」 
自分から楓さんにそう言った。 

続き書いても良さそうなら書くかもしれない