「私が広報なんですが、こうした連絡はありません。無断使用です。ほかのお社さんとも話をしてしばらくは、様子を見ることに。
当初は、すぐにでも削除を要請することも考えていたが、まだリリース前でもあり、ゲーム自体がヒットするかどうかもわからないため、
事態の推移を見守るという方針に落ち着いた」
一方で、正直な気持ちも伝えてくれた。
「あまり気持ちのいいものではないですね」
担当者は、キャラクターの名前を「石清水八幡宮」ではなく「石清水八幡」と、一文字だけ削ることで神社と無関係に見せる意図を感じ取っていた。
それは、無断使用される以上に不快なものだったのだろう
「気になるのは、お宮自身が承諾をしているかどうかです。これが、ご祭神名であれば、逃げられるんですが……春日大社があるのに、鹿島神社もありますよね」
春日大社と鹿島神社は、同じ建御雷之男神を祭神とする神社である。神社を「擬人化」というのが『社にほへと』のコンセプトのようではあるが、
開発段階で祭神を同じくする神社が重なっている。そこに、神道への理解の浅さを感じている
「神社というのは、そこに行って、神様に直接お願いすることに意味があるものです。なんとかご祈祷済みとか、ご祈願済みとか、
こういう御利益がある商品というのは、つまり神様の名前を使った商売になってしまう。神社も商売といわれると、そこまでなんですけど。
やはり、お宮の中で起こっていることと、外で行われていることは違う」
社詰んだーっ!