http://www.sankei.com/life/news/151224/lif1512240028-n1.html
KADOKAWAが小説発売中止 編集者が原稿を無断改変

出版大手のKADOKAWAは、25日に発売する予定だった新作小説
『からくり同心 景 黒い好敵手』の発売を中止すると24日、発表した。
同社によると、作家の谷津矢車(やつ・やぐるま)さん(29)から
「原稿の改変が行われているのではないか」との指摘を受け編集部で
調査したところ、担当編集者が無断で原稿を変えていたことが判明した。
あわせて、8月に刊行された同シリーズ第1作『からくり同心 景』にも、
改変があったため、初版1万部を回収して絶版にするという。
同社は「原稿の無断改変は、決して行ってはならないこと。
チェック体制の厳重強化、編集者の指導、教育を徹底し、2度とこのような
ことを起こさぬよう再発防止に努める」と話している。
谷津さんは同社の公式ホームページで「ゲラチェックの際、
明らかにわたしのものではない文章が混入していました。
しかも、中にはキャラクターの台詞などの小説にとって核である要素に
さえ手が加えられていた形跡がありました。何者かが、わたしの文章を
大幅に改竄していたのです」と憤りをあらわにした。
「改竄者が担当編集者であったこと、さらにはその改竄範囲が広範に
わたることも併せて判明するに至り、もはやわたしの著作物と胸を
張れる代物ではなくなっていたことが判明したのです」として、
印刷段階に入っていた第2作の発売中止を申し出たという。