でもお前らそんなこといっても

お、なんだこの光? あれだないわゆる異世界召還ってやつか?
やっべーなろう小説読み込んで良かったわー。チートとかもらえねーかなー。
うわお、でたでたいつもの草原。ははーん始まりはこのパターンですかあ。近くに盗賊に襲われてるお姫様入りの馬車とかあるわけですねぇ。
それでは第一声は景気よくあれやりますかねぇっと

「ステータスオープン!」


石の包丁で肉の塊――かつては青年だったものを乱暴にぶつ切りにし、煮え立つ陶器の鍋に放り込む。
一息ついた彼――オーク、乱暴な豚顔の蛮族は青年だった肉が煮えていく様を見ながら、生きていたころの彼を思い出す。
この辺では急に人間が現れるようになった。そのどれもが弱く、警戒心にかけた非常に狩りやすいものばかりだったので、今年は餓える心配もなくオークは安心している。
「ステータスオープン!ステータスオープン!」「なんで、チートは」「痛い痛い」そんなことをいいながらたやすく狩られる彼らは一体どこから来たのか? ふとした疑問に答えはでない。わかることはありがたい食料が降ってきて助かったことぐらいだ。
そろそろ子供達に食事を与えなくては。


こんな展開やられたらめっちゃ怒るんだろ?