http://rootless.org/botiboti/techcross/news/2018/07/08/%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B9%E7%A4%BE%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%8A%97%E8%AD%B0%E7%94%B3%E5%85%A5%E6%9B%B8/
テクロス社への抗議申入書

テクロス社と当組合は、過去2回の団体交渉の場で、社内での組合活動について合意に達しました。
ところがテクロス社は、双方で話し合って合意に至った内容を、いざ文書化して締結するという段階になって、
理由を明らかにすることなく、遅延させています。
(※K組合員の賞与については、団体交渉の場でテクロス社が見直しを拒否したため争議中)

このため、当組合はテクロス社に対して、下記、抗議申入を行いました。
現在に至るも、テクロス社からの回答がないことを、この場で合わせて報告させていただきます。

(中略)

抗議申入書



1、経緯
株式会社テクロス(以下貴社)社内における関西非正規等労働組合ユニオンぼちぼち(以下当組合)の
宣伝活動について、2018年4月19日に開催された第1回団体交渉で貴社側より
@フロア内に設置する掲示板に組合の掲示場所を確保すること
A休憩時間等にSNSやメール、あるいは口頭などの手段で組合の宣伝活動を行うことを認めるという提案がなされたことを
受け、2018年5月25日の第2回団体交渉では当組合側としてもこれを受け入れることを表明しました。
第2回団体交渉では貴社側より加えて
B社内SNS:Slackの#_generalチャンネルにおいて掲示板等に情報を張り出した告知を上げる(やり取りはダメ)
ことも認めるという提案があり、併せて協定書を取り交わすことになりました。
この合意に基づき、当組合側が協定書案を作成し、貴社に送付したところ、協定書の内容は大筋で問題ないが、
会社で発行したアカウントのEメールについてはSlack同様、就業時間中の使用を規制・確認できない問題があるので、
文言の変更をお願いしたいとの申し出があり、当組合としてはこれを受け入れ、貴社側の文案作成(6月17日締め切り)を待つこととしました。
6月15日貴社側担当**氏より当組合側担当**に対し、協定書文案作成遅延の連絡を入れたとのことですが、
着信記録等は残っていません。6月19日労使担当者間の連絡がとれ、社内調整に手間取っているため
協定書案の送付が遅れていることと、翌20日にはEメールで文案送付が可能であるとの報告がありました。
当組合側としてはこの遅延を受け入れ、貴社側協定書文案の到着を待ちました。
ところが、翌6月20日16:22貴社担当**氏より電話があり、別件で申し立てている労働委員会に向けて
貴社が選任した弁護士が本件労使協定書について労働委員会で併合して扱う旨を主張し、
このため貴社側協定書案を送付しないと通告してきました。

2、本件の問題性
前項で明らかにしたように、本件協定書の問題は団体交渉の中で問題なく合意したものであり、
細かい文言について事務的に調整し締結に向かう段階に入っていました。また、別件労働委員会の中では
本件は取り扱っていませんでした。にもかかわらず、進行していた調整を一方的に停止し、
団体交渉の合意をなかったことにする今回の貴社の振る舞いはこれ自体が新たな不当労働行為を構成します。
既に貴社の不当労働行為が問題となり、労働委員会への提訴を受けている状況で、
さらに問題のある行為を繰り返すのは極めて悪質であると指摘せざるを得ません。厳重に抗議します。

3、要求事項
以上を理由に以下要求します。
@社内検討に付された貴社側協定書案を直ちに送付してください。
要は元通りの枠組みに話を戻すだけです。これを放置すれば更なる労使紛争の拡大は避けられません。
貴社の賢明な判断を期待します。

以上。