日本人はとにかく組織に架空の責任を負わせたがり、
個人の責任を宙に浮かせたがる。
トラブルが起きたときはみんなで「どうしよう」と言い合うが、
誰ひとりとして問題を解決しようと勇敢に立ち上がることも、
みんなで団結して問題に蹴りをつけようとすることもない。

結局最後にどうしようもなくなれば、
世論に頼って責任を追うべき人間を選び出す。
そうして選び出された人間がやるのは問題の解決では決してなく、
謝罪して辞職して、
あとは列車に飛び込むことだけだ。