ジエランは……私は…昔は人間だったのだ……
若い頃の私は最強だという強い自信に支配されていた…
しかし実際は尊大な羞恥心と憶病な自尊心…それが私の全てだった…
そんな憐れな自分を認められなかったある日私はとうとう虎にまで堕ちてしまった

静寂な闇の中でジエランがすすり泣く哀しみだけが響いている

車掌よもう行ってくれ
私はもう君が知っているジエランではない……
最後に私の醜い姿を晒そう、それ見て恐れを抱いたらもう二度とここには近寄らないで欲しい

すると茂みの中から一匹の虎が駆け出し丘の頂きに立った

ジエランは虎だから最強なのだ

そう訴えるかのように虎は月に吠えて、そのまま走り去って行ったのだった……