「俺は、俺はいつまでガチャゲー運営なんていうあこぎな商売を続ければいい?」
新井さんの胸にはいつもこの疑問が渦巻いていた。
ユーザーに課金を迫ることに胸を痛ませ、葛藤を抱えていたのだ。
しかしこの仕事を辞めたら食べていける保証はない。
新井さんには他の選択肢はなかったのだ。
木枯らしが吹き始めたある日、ある人物から声がかかったのだ。
「焚火人やらねぇか?」
新井さんはすぐさま承諾をした。
新井さんには迷いはなかった。
忙しない生活に疲れ果てていた新井さんの足は自然と北海道へと向いた。
新井さんは大自然へと還っていったのだ。