昨年の10月19日、不審な中国人男性がおよそ1時間にわたって皇居内に侵入、自由に徘徊するという事案が発生した

・徘徊ルート上の庁舎近くには坂下護衛署の供溜(ともだまり)警備派出所が置かれていたにもかかわらず、護衛官はこの男性をそのまま通していたという

・当時、警察庁警備局長だった大石吉彦・警視総監は、ことの経緯を聞かされて激怒。直ちに自ら皇居を視察した

・その後は箝口令が敷かれたまま本部長指揮事件として、特別警備隊の置かれている部屋に捜査本部が極秘で立ち上げられ、警視庁公安部も加わって捜査が進められたという

・当の徘徊中国人はその後、「警察的な観点から相当危うい身元の人物」だと判明

・国家の安全保障を揺るがしかねない事件だったといえる