0610名無しさん@ピンキー (ワッチョイ)2022/08/28(日) 02:48:44.950 パステルカラーのタイルが敷き詰められた歩道を歩く。 暖かい日溜まりのなか、道端にはいつものように鳩たちが群がっていた。 見慣れた景色、いつもの朝。 ただ、ゆるやかに吹く風に、少しずつ春の訪れを感じさせるものがあった。 「また、少し暖かくなったね」 オレの顔を覗き込んで、あかりが言った。 前髪がちらちらと風に揺れていた。 「もう春だもんね」 「そーだな」 無感動なオレの反応に、なにがおかしいのか、あかりはくすっと笑った。 そして訪れた3月、4月。 さわやかな春風とともに、主人公の恋愛ストーリーが始まろうとしています。