「すまん、ミザリー、おる?」
皇子がガチャリと部屋のドアを開けるもそこには誰もいなかった。
「……おらん……」
ため息と共にドアを閉める皇子。そこにソフィアが話しかけてきた。
「あんた……このミルハウスにミザリーなんて子はいないわよ……」
「ミザリー!おる!」
皇子は声を荒げてクマのヘルメットのようなものをソフィアに突き出してきた。