サバ缶が一回り小さくなったとき、私は声を上げなかった。
薄皮つぶあんぱんが５個入りから４個入りになったとき、私は声を上げなかった。
キットカットがなんだか正方形みたいに見えたときも、私は声を上げなかった。
セブンのサンドイッチのとき、私はやはり声を上げなかった。
雪見だいふくが一個しか入ってなかったとき、私は初めて声を上げたが、そのときにはもう私の味方をする者はどこにもいなかった。