実の父親が娘に…
「近ごろ娘さんの様子がおかしいのを心配して、部屋の押し入れにICレコーダーを隠したんだそうです。そしたら、どうやらそこには娘さんとお父さんのやりとりが録音されていた。
でも、布団でマスキングされてしまって会話が聞き取れない。音声を明瞭にしてほしいというのが、女性からの依頼内容でした」
ノイズを取り除くと、そこには衝撃的な音声が録音されていた。
「まず聞こえてきたのは、『お父さん、なにしているの? ねえ、やめてよ』という娘さんの不安そうな声。そしたら、すぐにその子が『痛い、痛い、痛い』と叫び出したんです。
まもなく聞こえてきたのは、体がぶつかり合う音と、『ヴヴ! ヴヴ! 』という獣が興奮するような声でした。
実の父親による性的虐待が行われていたんです。その時、ちょうど私も同じ年頃の子供がいまして……。音声を聞きながら、ただ泣くことしかできませんでした」
その後、この依頼主には音声データを持ってすぐに警察に行くように伝えたという。