おまえらも大人になれよ

一度ハマれば底なし沼、アラフォー既婚男性たちの「ソシャゲ課金」と自制術

 かつて月に2万〜3万円の入金をしていたが、結婚を機に“無課金者”となった30代の男性は、「ガチャは危ない」と話す。

「ガチャを引くために入金していくとアッという間に結構な金額に達するので、結婚してからはその界隈には近づかないようにしました。
ガチャのあるゲームに手を出したら自制する自信がないので、初めから関わらないのが自分にとってはベストです」

 しかし、かつては趣味であった課金システムのあるソシャゲをプレーできないことはかなりのストレスなのではないかと思えば、それがそうでもないらしい。

「そこの世界にどっぷり浸かっているときは、その世界での自分のランキングや立ち位置が全てみたいに思えるのですが、
いったん離れてしまうと結構どうでもよくなるんですね。
 またソシャゲをプレーしてみたい、という欲はないといえば嘘になりますが、たぶん禁煙・禁酒と似ていて、
久しぶりの一服・一口が一番危険なので、それを徹底して避けるようにしています」

 この男性は、結婚後しばらくソシャゲをプレーしていたらしい。
しかし、奥さんとのある会話でポロっと「ガチャで引きたいのがなかなか引けない」と漏らし一気に不穏な雰囲気になり、
いくら使ったのか問い詰められ「まだ1万円だけ」と答えると、「1万円も!」と奥さんはドン引きおよび激高し、
その場でソシャゲに関わらないことを約束させられた。

「悲しかったですが、将来にかかる諸費用のことを考えなくてはならない気がしてもいたし、
いつまでも独身の時みたいに遊んでいるわけにはいかないなと。
自分の家庭にとっては、結果的によかったのではないかと思います」

 青年が大人になった瞬間であった。