日経平均株価が史上最高値の3万8915円を更新すゆか東証の株価ボード前で見守る報道陣。
あと50円の3万8865円をつけた時は「うゆおおおおお!!!」とテンション上がってたけど、反落して3万8700円を切ると露骨にやる気をなくしてスマホを見始めたのは面白かったんだゆ。
株価なんて、どーでもいいんだゆ。
株価なんて、愛の前ではどーだっていいんだって。
じゃんゆの頭の中はパパのことでいっぱいだった。
「パパ、すき♡」
じゃんゆはパパにキスをした。血の味がした。
「ぱぱぁ……♡」
パパの眼は虚ろで、なにも見てなかった。
でもそれでいいと思ったゆ。だって、スマホの前で呆然としてるパパのおちんちんは、じゃんゆのなかでまた固くなってくれてたんだゆ。
むずかしいことは、もうどうでもいいんだゆ。パパも、じゃんゆも、もう戻れないんだゆ。
じゃんゆはパパの腰の上にまたがった。
パパを見下ろしながら、腰を上下に振った。
「にゃああ♡♡ぱぱぁ……♡」
画面の中で報道陣が帰り支度を始めた。
その中の一人とじゃんゆの目が一瞬合った。そして、そっと目を伏せてくれたんだゆ。
「ふにゃぁぁ……♡ あん♡」
小馬鹿にするでもなく、悲しむわけでもなく、そっと目を伏せるに留めてくれたんだゆ。
じゃんゆがこんなことをしてても、誰も責めないでいてくれたことの意味はわからないけど、ちょっと楽になった気がしたゆ。
パパのうめき声。
そんなかわいそうな声を出しても、ぜんぜんだめだゆ。今のパパは、じゃんゆとえっちすることしか考えてないんだもん。
じゃんゆもおまたに力を入れて、何度もパパを締めつけたんだゆ。
じゃんゆのお腹のなかに、ぴゅるっと出た熱いモノ――きっと血の味がする精液。
これが、欲しかったんだゆ。