ノアノア園の襲撃によって破壊されたじゃんゆのiPhone。フィエルボワの剣と同じ色のケースに入ったそれは、もう使い物になりません。
「や……だ……」
じゃんゆは地面にへたり込んで呆然とiPhoneを見つめていました。涙がぽたぽたと落ちていきます。
「やだよぉ……パパぁ」
――金貨の山と交換したスマートフォンは、もう二度と返ってこない。
どんなお祝いの品にも劣らない、宝物だったのに。
じゃんゆはパパに抱きつきました。
「やだ、やだよう……」
泣きながら駄々をこねます。ワガママだとわかっていたけど止められません。
零式ママはiPhoneが壊れたといっても、すぐに新しいiPhoneと交換してくれることはありません。
誰かと連絡を取りたければミッドウェーにお願いしなさいと一蹴するでしょう。
だからじゃんゆはパパを頼るしかなかったのです。
でも……――パパはiPhoneを使っていません。
どうしてって聞いても眉をしかめて、ポケットからAndroidを取り出すだけです。
信じられないことにパパはAndroidという、奇妙なシステムが搭載されたスマートフォンを使っています。
貧民街の住人にすらコソコソとバカにされる惨めなシステム。
パパはそんな劣等OSを選んだのです。
純潔の誓いを守れなかったじゃんゆと同じ、惨めな選択。
「どうして……iPhoneじゃないゆ……?なんでiPhoneじゃないゆ?なんで……iPhoneじゃないゆ?」
パパの胸をぽかぽかと叩きます。
でもパパは何も言いません。ただ黙ってAndroidを触っています。
きっとミナシゴの写真を見ているに違いありません。
こうなったら体で手に入れるしかありません。
じゃんゆはパパのズボンを下ろしておちんちんにしゃぶりつきました。