神の声を聴く「天啓の儀式」
教えを記した「大罪の戒律」
人々は二つの導きに従い生きていた。
しかし時が経つと戒めは形骸化し、人間の鬱屈した本性が姿を現す。
その負の感情は世界に蓄積し、遂には暴発して様々な災禍をもたらした。
救いを求め開かれた天啓の儀式で事件が起きる。
神が無垢な乳飲み子を"災禍の導き手"であると名指したのだ。
その理不尽な啓示により少年は全世界を敵に回すことになったのだった。
時は流れ……
数奇な運命を背負いつつもたくましく成長していた彼の前に、記憶喪失の少女が現れる。
その邂逅をきっかけに彼は自らを翻弄する"天啓"と向き合っていくことになるのだった。
深き森の国 リーニャ
太陽と砂の国 ジャハラ
契情の都 テーセツ
美食の国 クォンツィ
北の軍事国家 ジェネラス
海と共にある国 ペイシェ
工業と機械の国 ヒューム
世界を巡る災禍の導き手と仲間達の物語が始まる。