限界効用逓減の法則とは、消費財を消費するほど、その追加消費分から得られる満足度が徐々に小さくなるという法則です。経済学の概念のひとつで、ミクロ経済学において成り立ちます。
【概要】
消費財の消費量が増えるにつれて、その追加消費分(限界消費分)から得られる効用は次第に小さくなる
これは、持っている量が増えるにしたがい、限界効用が小さくなっていくことを表している
オーストリア学派によって確立され、最初に注目したH.H.ゴッセンの名にちなんで「ゴッセンの第一法則」とも呼ばれている
【例】
ビールを飲むと最初のひと口はおいしいですが、2杯目、3杯目と飲むにつれて美味しさが減っていき、最後は惰性で飲むようになります
車を持っていない人が車を買うとします。1台目を買った時はうれしく満足度は高いのに、2台目を買ってもその満足度は1台目には及ばないでしょう