この発言は、起業の現実を極端に単純化していると感じる。つまり、どんなに厳しく不確実な状況であっても、根拠のない自信さえあれば突破できるというロマンチックな空論に陥っている点が問題です。
もちろん、情熱や信念は起業家にとって大切な要素ですが、それだけではなく、冷静な分析、戦略的な計画、そして失敗に対する備えが不可欠です。現実のビジネスは、単なる「意志の強さ」では乗り越えられないリスクや課題の連続なのです。
また、「根拠のない不安」を一蹴する姿勢も、実際にはあまりにも危険な言説です。
不安や疑念は、適切なリスク管理や市場のリサーチ、計画の修正を促す重要なサインでもあります。
起業はただ闇に飛び込む無鉄砲な行動ではなく、現実を見据えた上で自信と柔軟性を両立させる複雑なプロセスです。
依存すべきは盲目的な信念ではなく、実践に基づいた確かな根拠なのです。
結局、この発言は熱意を煽るスローガンの域を出ず、実際の経営判断やリスク管理の重要性を軽視している点で非常に浅はかです。
起業家にとって、どんなに強い意志があっても、戦略なき無謀さは致命的な失敗につながる現実を直視する必要があると、辛口に評価せざるを得ません。