>>168から

一部トウジ受ありなので苦手な方はスルーでお願いします
ではSS↓

「夏休みになったってのに、あんな薄暗いとこに一人で閉じこもってちゃ、体にも良くないわよ?」
「別にいいですよそんなの。あそこ、静かで落ち着くんです。それよりどこまで行くんですか?」
「ふふ〜ん。い・い・と・こ・ろ!」

久しぶりの地上の光は、瞼を閉じても目にまぶしい。
「ほら、見えてきた!」
意外とすぐに到着したみたいだ。
ミサトさんに言われて窓に顔を近づけると
キラキラと揺れる海に点々と何かが浮かんでいる。
「船、ですか?」
「そっ。豪華なおふねでクルージングよ!」
「はぁ。」
「っても実は、仕事も兼ねてるんだけどね。」
「何かするんですか?」
「あ、主にアタシが、ね。シンちゃんは手続き済んだら自由行動でオッケーよ。」

「うわぁ・・すごい大っきいですね・・!」
特別こういうものに興味があるわけではないけど、甲板に立ってみるとそのスケールに圧倒された。
「でしょ?年代物だけど結構速度も出るし。・・あら。」
誰かを見つけたらしく、手を振りながら歩いていくミサトさん。
強い潮風によろけそうになりながらついていく。