>>285

弐号機の映像が途切れた瞬間、ブクブクと煮えたぎる粘液の中に飛び込んだ。
必死にケーブルをたぐって下へ下へと潜っていく。
いたっ!
プラグナイフを使徒に突き立てる弐号機。
と同時に伸びた使徒の触手がケーブルを切断した。
落ちちゃう・・ッ!
「待って!トウジッ!!」

ガシンッ・・!

恐る恐る目を開けると、思わず伸ばしていた手の先にケーブルの切れ端が握られていた。
そのままゆっくりと、無事に二体が回収され作戦は終了した。

「ホンマか・・熱かったやろ?」
「トウジ?」
「・・さすがのワシも一瞬終わりや思うたわ・・。」
優しく腕を握られて、体の向きを入れ替えるように促される。
いつもと少し違う・・気がしたけれど、向かい合って見たらいつもと変わらないトウジの顔。
「・・続けよか。」
「・・え?」
「気ぃ済むまでする約束やろ?」
「う、うん。」