ズブプッ…
「頭…入ったで…」
「ん!は!はぁっ!」
(ぬいて…!ぬいて…!)
「もう少しや」
「んうう!!」
ズズッ…ズルッ…ズッ…
内臓をえぐらえる不快感に、シンジは涙を浮かべて呻き続ける。
ズン…!
「くあ……!」
永遠に続くかに思えた責苦がふいに止まった。
「んっ!」
倒れて、覆いかぶさってくる重たい体。
「入ったで…センセ…」
ギュウと強く抱きしめられて、
熱くて湿ったトウジの息が耳にかかった。

(続く)