>>796の続き

「なして謝るんや…」
繋がったままで抱きしめられる。
「謝らなアカンのはワシや…」
「…」
「いっぺんだけでええ…そんで…センセに嫌われたら…諦めつく思うたのに…」
「え…?」
後ろからまわされた手に肩をきつくつかまれる。
「最低や…ワシ…!」
「ん…!」
「もっとセンセと…!」
「ぁっん!あっ」
ピストンと快楽に乱された吐息の合間に、トウジは続ける。
「こんなんしたら…けど、もう明日乗るてなったら…センセに会えなくなるかもしれんて…」
「ズルいやろ…?センセがワシの誘い断ってくれたらて…」
「けど…抑えられへんかった…」
「な…なに…っ…いって…ん゛っ!」
揺さぶられて乱れる頭の中で、必死にトウジの言葉をつなぎ合わせようとするシンジ。
「…まだ…言わなわからんのか…?」
「わっ、あっ!ん!!」
「…いや…分かるわけないな…ワシが…」
「んあ゛!あ゛!」
「ワシ…センセのこと…!」
「あ゛っ!ぁあ゛!あぁっ!」
「好きや…!」
「んはぁっ!!」
一際強く突き入れられて、啼き声をあげるシンジに、もう一度確かに想いを伝えるトウジ。
「センセが…好きや…!」

背中に触れる腕がギュッと締まって、汗をまとったお互いの胸が吸いつく。
薬のせいだけではない、トウジの激しい鼓動が直に聞こえる。

「…す、…きって…」
「………」
「だって…トウジ、は…」

(続く)