>>829の続き

「あ…うっ!…ふ、ぁ…っあ」
唇、耳の裏、首筋、…甘い噛み跡が、次々につけられていく。
「ひ…んっ!」
刺激が胸の突起にたどり着くと同時に、器用にスーツとお尻の隙間に潜り込んだ手が割れ目をこじ開けた。

「ちょっ…ま、待って!」
乱れた呼吸のまま、あまりに性急すぎるその動きをようやくとめた。
まっすぐこちらを見つめる目が、ぞくぞく震えるほどの欲望を訴えてくる。
「と、トウジ…。」
「乗り物が片付いんたんやから…次はパイロットの番や…。」
「で、でもっこんなと…っ」
まるで黙らせる様に、谷間に入り込んだ指が潤滑剤を絡めながら侵入し、
前には作業パンツの膨らみをこすりつけられる。

「ずっとオアズケやったんやで…?」
たしかにここのところ新しいテストでお互い忙しかったし、
勤務シフトもバラバラだったし…。
明日は二人ともゆっくり休めそうだから…なんて思ってはいたけど、
一週間くらいでこんな…。

そんなことを考えている間にも、どんどんトウジの指が深いところまで入ってくる。
「だ…ト、トウジ!」
「帰るまで我慢でけへん…!」
ジジッ!と勢いよくジッパーが降ろされて、あいた窓からゴソゴソと難儀して取り出されたそれは、
言葉通りにもう先っぽを潤ませていた。
体が離れた間に、ひっかかっていたスーツがヌルヌルと膝下まで落ちていった。
「なぁ、ええやろ?」
「あっ…うっ…!」
徹夜の仕事で伸びた無精髭をすりよせられて、また耳を噛まれる。

ずるい…。
直にふれる感覚と暖かさが気持いい。