唐突に思い出したので書く

普段は、温厚でおとなしそうな雰囲気で品格も劣ってないように見える女だった
普段こちらに対する態度も不快だったり嫌悪を持ったりといった様子もほとんどないと感じ
人畜無害な敵意のない女だと思ってた

もう今後とも会うこともないであろう離別の時に、本性が見えた
その時奴のほうが優越的な立場で(以前からもそうだったが)決定的に私がある重大なことで失敗すると
世間話をする体裁で、婉曲的に挫折感を持つ私に見下した口調で笑った行為をしたのを覚えてる

特に強い敵意を感じなかった普段の付き合いもあって、不意打ちであり、その落差に驚いたが何も言い出せなかった
なぜなら私はそのことを指摘するにはみじめな気持だったから

もう会うことはない状況となって何かを言いに行くということは不自然だ
こういった抜け目ない振る舞いをする女がいることをもう少し観察すべきだった