伝言を更新する。

>>ナナリー・ヴィ・ブリタニア ◆7lly/E4N0U
誕生日おめでとう。
お前の誕生日を祝うのも、これで4度目だな。
思い返してみると、マフラー、指輪、靴、チョーカーと…。
身に着けるものばかり、毎年プレゼントしていたな。

そこで今年は趣向を変えて…絵画を一枚、お前のために描いてもらった。
題名は…『願い』だ。『願い〜ギアス〜』と若干迷ったんだが、ここはシンプルに、と。願いは誰にも、撃ち落とせないからな…。
また、人によってはこれをギアスと読んでくれるかもしれないと…いわば受け取り手に委ねる形を、今回は取らせてもらった。
百聞は一見にしかず。まずは見てほしい。
(アリエス宮の庭園に、二人の学生服の少年がいる。黒髪の少年のアメジストの瞳と茶髪の少年のエメラルドの瞳は、同じ場所を見据えているようだ)
(そのやや後ろで屈託のない愛らしい笑顔を浮かべるのは、今日誕生日を迎えたアッシュブロンドの長髪を持つ少女と、彼女の憧れであるピンクの髪を下す腹違いの姉。やはり少年たちと同じ場所を見ているようだ)
(その4人を背後から、覇気を放ちながらも優しく温かく見守る初老の男性とドレスを纏う黒髪の妙齢の女性。そして、二人からやや離れた位置から秘めた微笑を浮かべる緑の髪の少女)
(これは願い。実現し得なかった願いを描いたもの。そして、視線の先にあるものは、願わくば…新しい家族であるように…)
お前にとって、これは必ずしも望む物ではないかもしれない。だがそれでも、新しい家族として。お前にこれを受け取ってほしい。
俺とお前の部屋に飾る事を、許してほしい。
そしてできる事なら今年も…改めて、お前と共に誕生日を祝いたいと思っている。このプレゼントを見せる事も踏まえて。一緒にこの絵を見て、幸せな気持ちに浸りつつ、お前の成長を喜びたい。
もし来られる余裕があれば…考えておいてくれるか?お前の声を、一言でも聞きたいというのもあるが…。
告げたいことは他にもたくさんあるが、その中でも一番告げたい言葉を、最後に告げたいと思う。
…愛している。ナナリー。彼ら(絵の中の人たち)と同等以上に、お前を…愛している。

【サルベージはしなくてもよさげな雰囲気】