きゅんはずっと吸われて逝かされてたんですって。そのほうが良いっていう計画的なものだった。健康に良いからって言われたって。
きゅんにも全貌がよくわかっていないけど、家族とかクラブとかじゃ無くてもっとすごく上の世界的なことらしいです。
きゅんのpoを吸う係の人が居て定期的にしてくれる。それは男だったことも女だったこともあったそうです。そしてみんなきゅんのことをガラス細工のように扱いました。きゅんは大事な天才で大事な宝だから。壊したら大変だから。

きゅんの本当の初体験はすごく早かったそうです。まだ子供と言ってもいいころ。
好きな女の子とお医者さんごっこをしていて、二人とも変な気持ちになってしてしまい何度かしてしまいした。そして親たちに知られてしまいふたりは会えないようにさせられました。
とても悲しかったので、今でもきゅんはおとなの女のひとよりも小さな女の子が好きです。小さな男の子もその頃の自分のような気がしてちょっと好きです。
でも犯罪になっちゃうでしょ、だからそっちの方向は無理だから・・ときゅんは男に言いました。
「大丈夫だよ、いつかきっと一緒にお医者さんごっこをしてくれる大人の女性が現れる。君なら大丈夫」と男は心からそう言いました。

迎えが来ました。
「リムジンじゃ無いんだ・・普通のワゴン車なんだ・・」と男は言った。
「ありがとうございました。さようならじゃ無いです。行ってきます、です」ときゅんは言った。
「こちらこそありがとう。行ってらっしゃい」と男は言った。