マク猫ちゃんとっても暖かそうで今日も素敵ですやで…わいは人間准将とイッシーネタさせてもらいますやで


マク石

石動今日は何の日か知っているか?
青く澄んだ高い秋晴れの空が背後に広がる謁見の間でイッシーは美しい上官から朝の挨拶代わりにそう話しかけられるのや
「本日は古代ケルト民族の秋の収穫を祝い悪霊を追い払う祭り『サーウィン』が起源とされるアングロ・サクソン系民族の祭日ハロウィンです、准将」
いつもながら浮き沈みのないテンションで副官からそう告げられた准将は今朝久しぶりに会った幼い妻から言われた一言に対し準備不足で彼女を喜ばせる対応が出来なかった自分を多少恥じてたのや
出勤途中に立ち寄った高級菓子店で購入した色とりどりに美しく包装された菓子を机に並べてしばらく見つめてから直立不動のイッシーを手招きして
そのハロウィンとやらの定番のセリフを今私に言ってみてくれと伝えるとイッシーは生真面に頷くで
「いたずらかもてなしかどちらかにして下さい(Trick or Treat)」
それを聞いた准将は目の前の菓子のキラキラした赤い包み紙からチョコレートを一粒取り出しておもむろに口に咥え立ち上がり押し付けるようにイッシーに口移したのや
「どちらか、では無くどちらもというのも斬新でいいだろう?石動」
准将からもらった高級そうなチョコの味は触れた唇の感触がはるかに優ったため良くわからったがイッシーは確かに斬新ですねと短く答えたで
その夜准将は幼い妻からのTrick or Treatに籠いっぱいの煌めくお菓子の山を手渡したそうや