マク石マク
ライザエンザさんの秘密日記

◯月◯日

私がファリド公の謁見の間に深夜近くに訪れた時微かな息遣いと水音それに布の擦れる音を聞いた
これは私が昔布団の下に隠し持っていた薄い本の法則からするとファリド准将と腹心の部下石動さんのいけないシーンを容易に連想させる
圧倒的に光り輝く麗しいファリド准将と寡黙で冷たい印象がする美形の石動さんがセッ…する場面を想像すると堪らなく神秘的かつエロティックで私の鼓動は高鳴る一方だ
しかし現実はあの薄い本のように甘くないきっと連日の深夜残業でお疲れのファリド准将の凝り固まったお体を石動さんが得意のアロママッサージで労って差し上げてるに違いない
妄想とは恐ろしいものだ
アロマオイルが塗り込められる音はまるで石動さんがファリド准将にお口でご奉仕されている音に聞こえる
マッサージに感嘆する准将のお声が快楽の喘ぎ声を連想させ布の擦れる音はまるで互いの肉棒を布越しに擦り付け合う音にすら聞こえるではないか
私は明日から清らかで気高いお二人の関係を妄想で穢す事は決してすまい
そう誓ってこれが最後の夜とばかりに耳を澄ませ心ゆくまで妄想の翼を広げたのだ