>>121
少年を可愛がるのに飽きると、青年は幼稚園の子にするように少年に「あーーん」させておにぎりとりんご食べさせ、来た時の軽トラックの荷台に乗せて、少年を家の近くまで送り届けてくれた。笑うと形の良い白い歯がこぼれ小麦色の肌に良く似合った。
よく見るとまるで俳優さんみたいに綺麗な顔をしているんだな、と少年は思った。

青年の軽トラックは毎週のように近くまで来ていたので、軽トラックを見つけると少年は段ボールに入って青年を待ち、青年の小屋について行った。待つ間に眠ってしまい、段ボールの中に隠れたまま運ばれた時もあった。
青年が段ボールの中の少年を見つけて飛び上がって驚き喜んだ時、少年も青年の首にしがみついてバタバタ跳ねて嬉しがった。
少年は毎回必ず、膝に乗って撫でられたり吸われたりし、おにぎりとデザートを出してもらい、軽トラックで送られて帰った。
撫でられたり吸われたり・・次第に少年は自分の小さな欲望のまま、自分の撫でられたいところを突きだし、吸われたいところを開いて、ここもして、あそこもしてと青年に甘えるようになっていたと思う。そしていつも夢のように良い気持ちになった。
少年はこの頃まだ精通は無かったが、今思うといわゆるオルガスムに達したことが何度かあったと思う。
行為の意味は全く理解して居なかった当時の少年だったが、これはたぶんいけない事、誰にも秘密にしておかなくてはいけないということだけはわかった。