>>80
>僕は誰を愛して飢えているんだろう?
「・・きゅん・・今核心に触れたよ・・btkは・・これは真面目な話なので覚えていて欲しい」と、俺は言った。
「・・きゅん、これだけは約束だ。btkだけは俺の他の誰にも触らせたらいけない。
btkは感じてしまうと、その時に吸われた相手、触られた相手を愛している錯覚に陥るように出来ている。ひなの刷り込み・・動くものを見てそれを親だと錯覚する現象と同じだ。
どうしてそうなるのか?賢いきゅんは、ひなの刷り込みの例とパラレルだとわかっただろ?」
「母親にbtkを吸った赤ん坊を愛させるため。愛しいと思わせるためですね。男にも雄雌分離前のその機能が残っている」ときゅんは答えた。
「そう。btkは愛の源泉なんだ。心ハート・・心臓というのは近い場所にあるbtkと錯覚している。btkこそ優しい心の源泉なんだ。だから神様は男にもそれを残しておいた。
・poなんてものはある意味誰に触らせてもさほど問題じゃ無い。あれはまたあれで別の原理がある」
「あぁ・・わかるような気がする。というより・・僕には・・すごくわかります」
「さっき、君が何と言ったか覚えてるか?飢えきって触られたくてこんなになって、愛してる・・そして・・・自分は誰を愛して飢えているの?・・と口走った。先に飢えがあるんだ。そしてbtkの感覚には、はっきりした終わりが無い」
「はい。終わりというより、いつのまにか切実な飢えから解放されている、という感じ。終わるわけじゃ無くて」

「そう。だからbtkだけは守ってくれ。おまけにきゅんは敏感だからとても危険だ。だからこれは命令だ」と、俺は言った。
「わかりました。守ります。僕のbtkは危険だから・・・僕の心と身体にあなただけの徴を刻んで下さい。僕の身体を秘密だらけにして下さい」
きゅんは真面目な口調で答えた。