「わかりました。守ります。
ぼくのtkbは危険だから・・・ぼくの心と身体にあなただけの徴を刻んで下さい。
ぼくの身体を秘密だらけにして下さい」

上手く言えたと思う。
真面目な顔で、まるで信仰心の高い信者が教祖に誓うように。
目を泳がさず真っ直ぐ見つめて言うことを意識した。
決して裏切ったりなんてしていないと無垢な子犬が飼い主に訴えるように。
でも気持ちはあの夜に向いていた。
ひとりホテルの部屋でタオルケットをかけ自慰をしていたあの夜。
彼が部屋に入ってくるなんて思いもしなかった。

でもあの夜、ぼくは彼に夢中になったんだ。

部屋に入ってきた彼は、もう最初からぼくが何をしてたかわかっていた。
怪我をしてないか心配してくれたのは本当だと思うけど、すべてを見透かしていたんだ。
タオルケットから出した足首を撫でられた時、あの時からもうぼくは期待していた。
その手が膝へと、そして更に上にあがってくるのを分かっていて上へと逃げる素振りを見せたけど
ちゃんとその手はぼくが来て欲しいところに来ることは分かっていたんだ。

「足首よりこっちの方が大変なことになってるね」
あっという間にぼくの足の付け根に到達してしまったその手は、既に硬くなったぼくのそれを軽く握るとすぐに離し、内腿の1番スベスベとした肌をいやらしく撫でた。