記事公開後、案の定、人々からの批判が始まった。
CNNニュースアンカー、アシュリー・バンフィールド氏は、この匿名女性に対し、「 “思うようにいかなかったデート” の体験をメディアに公表するのは最低だ。あなたはアンサリ氏を公的に追及して彼のキャリアを終わらせようとしているのか」と番組中で厳しく発言。

 またアトランティック誌のケイトリン・フラナガン氏は「これは、(アンサリ氏から)愛情や優しさ、注目を受けることに失敗した女性と、(記事を書いた)ライターによる3,000字のリベンジポルノだ」と指摘した。

 この女性にとって、アンサリ氏との「思うように進まなかったデート」は自尊心を傷つけられ、後悔する出来事であったことだろう。
しかしだからといって、このような体験が「性的暴行」に当てはまるということにはならない。女性の体験を読む限り、少なくとも後悔すべきことの半分は彼女自身の責任であるはずだ。

 多くの人々にとって、アンサリ氏を追及するこの女性の体験記はMeTooムーブメントへの警鐘となったことだろう。
アンサリ氏の名誉とキャリアはこの女性の告発により大きく傷つけられた。このような状況では告発した側に大きな責任がのしかかることを、私たちは心に留めておかなければならない。