くさくさは里親家の養子になった事で孤児ではなくなった。
ただし、養子先の家族構成上、父のいない子供となった。
そのため、くさくさが父親を要する状況に立った場合、不完全な家庭環境と意識せざるを得ない。
それが、いまだくさくさに孤児であった事を意識させる原因であろう。
くさくさにとっての父親は義母の配偶者が望ましいが、夫の条件には婿養子になる事も加わる。
この制限を掛けた状態で義母の配偶者を見付ける事は非常に困難と言える。
義祖父がくさくさを跡取りにする事を諦めれば、養子の父になる事を了承する男性であれば良い。
しかし、義母の夫となる男性がくさくさに対する愛情を抱けなければ結婚する事が出来ない。
つまり、義母が好意を抱く男性にめぐり合えたとしてもくさくさの父親になれるとは言えない。
従って、くさくさが養子先に父を求める事は、里親家の停滞をもたらす原因となる。
※くさくさが親の様に慕う独身の男とめぐり合い、義母の好む異性だった場合は、里親家に父を望んでも影響はない。