2017.2.8 01:00
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高木毅前復興相(斎藤良雄撮影)

 天災は忘れた頃にやってくる、というが、災いとはそういうものだ。昨年、自民党の高木毅前復興相(衆院福井2区)に浮上した約30年前の女性下着窃盗疑惑。
騒ぎは沈静化したとみられていたが今年に入り、身内であるはずの福井県連会長の山本拓衆院議員(比例北陸信越)が県連の調査結果として「事実」と断定し、国会で再び一騒動になった。

 この「パンツ泥棒」騒動は、高木氏が復興相在任中の平成27年10月に週刊新潮が報じて発覚。さっそく野党が国会で追及したが、高木氏は「事実ではない」と否定を続けた。

 一方で、高木氏も報道に対し訴訟を起こす気配を見せず、野党も明確な証拠を示せないまま、いつしか騒動もうやむやになってしまった。
高木氏は昨年8月の内閣改造で交代するまで辞任することなく職務をまっとうし、現在は衆院議院運営委員会の筆頭理事として、国会運営の中枢に就いている。

 ところが、疑惑は新年早々の1月13日に突然、再燃した。山本氏が福井県庁で記者団に対し、県連の調査結果として、高木氏が逮捕され、被害女性と示談が成立したため問題にならなかったとの趣旨の説明をしたのだ。

 民進党は勢いづき、衆院議運委で高木氏をめぐる疑惑について自民党に統一見解を求めた。議運委では、佐藤勉委員長(自民)が「県連による調査はなかったと認識している」と説明し、自民党側も同様の統一見解を示した。

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http://www.sankei.com/premium/news/170208/prm1702080004-n2.html
http://www.sankei.com/premium/news/170208/prm1702080004-n3.html